2018年、平昌オリンピック。
大会13日目となった2月21日。
江陵スピードスケート競技場に
彼女たちはいた。
女子チームパシュート日本代表の
高木菜那(日本電産サンキョー)、
高木美帆(日体大助手)、
佐藤綾乃(高崎健康福祉大)、
菊池彩花(富士急)
の4人である。
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「打倒・オランダ」を掲げて
平昌に乗り込んだ彼女たち日本チームだが、
19日の予選では0秒48差で
オランダに後塵を拝し、予選を二位で通過していた。
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一方のオランダ勢は
このオリンピック絶好調。
パシュートの前に行われた2種目で
6個のメダルのうち5個を獲得、
4人が表彰台に乗っていた。
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3000M
1位、カーリーン・アフトレークテ(オランダ)
2位、イレイン・ブスト(オランダ)
3位、アントワネット・デヨング(オランダ)
1500M
1位、イレイン・ブスト(オランダ)
2位、高木美帆
3位、マリット・トーンストラ(オランダ)
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オランダはこの4人のメダリストの中から
3人がパシュートに出場する。
日本のパシュートメンバーでメダルを獲得していたのは
高木美帆ひとり。
個人の力だけを考えれば
圧倒的にオランダが有利だ。
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パシュートは英語で
「追いかける」、
「追跡」などの意味がある。
1チーム4人で編成され
その中の3人がレースに出る。
三人が一列の隊列を組み
一周400Mのコースを6周する。
一人は必ず一周以上を
先頭で滑走しなければならない。
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準決勝でアメリカと対戦したオランダは
エースのブストを温存しながら
余裕て決勝進出。
日本は決勝で二番手で先頭を滑走する予定の
佐藤を温存し、代わりに菊池を起用して
こちらも決勝に進出した。
エースの高木美帆は準決勝の後に
「彩花さん(菊池)が先頭に立った1周半で、
私は最後尾でうまく休ませてもらったし、
うまく風除けにも使わせてもらえた。
それにラスト1周もタイム差があったので
そんなに脚を使うこともなく終えられた。
これで(決勝も)いけるという気持ちになりました」
と語った。
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日本の決勝でのプランはこうだった。
まず高木美帆が先頭で1周半滑走する。
続いて佐藤が1周半、
高木菜那が1周滑走。
最期は再び美帆が先頭で最後の2周を滑走する、
というものだった。
そして、決勝のレースがスタート。
美帆はオランダをリードして
先頭を佐藤に代わった。
佐藤と高木菜那はオランダに
僅かに逆転されるが
必死に食らいつく、
ラスト2周、再び美帆が隊列の先頭へ。
「姉と佐藤がいいリズムでいってくれたので、
脚を休めることができた」と美帆。
最初の1周で逆転すると
逆に1秒59の大差をつけて
ゴールに飛び込んだ。
金メダル獲得である。
左から菊池、佐藤、菜那、美帆(平昌)
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美帆は
「(決勝で)佐藤が、バランスを崩したことを
すごく悔しがっていたけれど、
彼女もあれだけのラップで
1周半引っ張ったので脚にきていたと思う。
つまずいても転ばないで
最後まで食らいついてきてくれたというのも
彼女の強みだと思うし、
一丸となって滑りきることができたと思います」
と振り返った。
また、菜那は
「個々のレベルでは届かない
オランダのメンバーでしたが、
3年間チームパシュートにかけてきた思いや、
練習量は自分たちの方が勝っているのは
わかっていました。
自分たちを信じて
『自分たちの最高の滑りをするしかない』
ということに集中していたのが
よかったと思います」
と語った。
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今日のカクテルは「パシュート」にしましょう。
Pursuit Cocktail
Recipe
| Vodka | ウオッカ | 1/3 |
| Baileys Original Irish Cream | ベイリーズ・アイリッシュクリーム | 1/3 |
| Fresh cream | 生クリーム | 1/3 |
材料をシェークしてカクテルグラスに注ぐ。
グレナデン・シロップ1滴と金箔を浮かべ
日の丸と金メダルを表現する。
このカクテルは当店のオリジナル・カクテルです。
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2020年2月14日に
米ユタ州ソルトレークシティーで行われた
スピードスケート世界距離別選手権の
女子団体パシュートでは
高木美帆(日体大助手)、
高木菜那(日本電産サンキョー)、
佐藤綾乃(ANA)の
3人編成で臨んだ日本が、
2分50秒76の世界新記録で連覇。
17年に同じメンバーでマークした
2分50秒87を三年ぶりに
0秒11更新している。
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(ソルトレーク)
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