2月20日は
百瀬晋六(ももせ・しんろく)が生まれた日。
( 1919 – 1997 )
(JAHFA HPより)
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戦時中、百瀬は「中嶋飛行機」で
戦闘機の生産にかかわっていた。
戦後GHQによって飛行機の生産が禁じられ
同社が解体されると
伊勢崎工場は「富士自動車工業」と
社名が変わり、百瀬はここで
自動車の設計・開発に
たずさわることになった。
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まず取り掛かったのは「ふじ号」という
バスの開発だった。
百瀬は、
それまでバスの前部に積まれていたエンジンを
後部に移した。
それまで主流であったボンネット型バスを
日本で初めてキャブオーバー型バスに変えたのだ。
このスタイルは現代のバスでも変わっていない。
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続いて取り掛かったのは乗用車。
当時、まだ国産車は無く
幾つかの企業が国産車開発を
急いでいた。
百瀬たちが開発した『 スバル1500 』は
発売直前にメインバンクからの融資が無くなり
発売には至らず、
国産車第1号はトヨタの「クラウン」となった。
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失意の百瀬たちだったが
その4年後の1958年に発表した
『スバル360』が
日本の自動車史上に残る名車になった。
戦闘機開発の技術を生かした
国産初のモノコックボディに
大人4人が乗れる居住空間を確保した。
360ccの小さなエンジンはバスの時と同じに
車のリア部分に換装された。
販売価格は42万5000円。
当時としては画期的な安さで、
新築の家よりも高価だった自家用車が
一気に現実味を持つものとなり
「マイカー」という言葉が生まれる
きっかけになった。
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フォルクスワーゲンの愛称が
「 ビートル ( かぶと虫 ) 」だったこともあり、
その愛くるしいルックスから
スバル360には
「 てんとう虫」 という愛称が定着しました。
今日のカクテルは
レディバグ( てんとう虫 )にしましょう。
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Ladybug Cocktail
Recipe
Cognac | コニャック | 25ml |
Dark Rum | ダーク・ラム | 15ml |
Orange juice | オレンジ・ジュース | 45ml |
Rime juice | ライム・ジュース | 45ml |
Almond Sirop | アーモンドシロップ | 10ml |
1/2カップのクラッシュアイスと共にブレンダーで撹拌する。
オールドファッションドグラスに注ぎ、
オレンジ・スライスとストローを添える。
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『 富士重工業 』は2017年4月1日から
社名を『 SUBARU 』に変更した。
車のブランド名を社名にしたのは
同社が世界市場を視野に入れ
よりブランド力を強めようとの
思惑があるとされている。
同社の独創的なメカニズム、
安全運転支援システム「アイサイト」など
SUBARUの名前には
信頼のおける技術のイメージが
定着しているからだろう。
「中嶋飛行機」から受け継がれた技術と
「百瀬イズム」と言われた
車つくりにかける姿勢、考え方、哲学が
その礎となっていることは
疑いのない事実である。
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百瀬は日本自動車殿堂JAHFAが定める
殿堂者に入っている。
開発の指揮を執った「スバル360」や
「スバル1000」も歴史遺産車になっている。
そんな中、殿堂者のひとりに
カルロスゴーン氏も含まれているのは
いったいどうしたことだろうか(2020.2.20)現在
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