8月31日のカクテル 「ブラック・トルネード」

2020年8月31日 月曜日

8月31日は野茂英雄が生まれた日(1968)

 

1989年のNPOドラフト会議で

史上最多の8球団から1位指名を受けて近鉄に入団。

1990年は新人ながら最多勝利・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率

ベストナイン・新人王・沢村永治賞・MVPの八冠を獲得。

さらにシーズン2桁奪三振21回、5試合連続2桁奪三振、

三振奪取率10.99(パリーグ記録)を打ち立て

「ドクターK」の異名をとった。

(「K」は野球のスコアブックで三振を表す記号)

華々しい活躍の陰で

野茂は近鉄球団に対する不信感を強めていた。

さらに1993年から監督に就任した鈴木啓示

(通算317勝、元近鉄のエース)が

野茂の独特の投球フォームを

変えるよう指導しはじめたこともあり

(近鉄入団時の条件は

野茂の投球フォームを変えないことだった)、

野茂は1994年の契約更改で

代理人をたてて交渉することを希望した。

だが球団はこれを拒否。

そこで野茂は他球団へのトレードを希望して

球団に対して「自由契約」を求める。

ところが近鉄は野茂を「任意引退選手」とした。

これは野茂が日本国内のどの球団とも

契約できないことを意味していて、

事実上の「引退勧告」であった。

しかし、任意引退が海外の球団には適用されないことから

野茂はアメリカ大リーグに活躍の場を見出すことになった。

これには諸説あり、

一つは近鉄が野茂の大リーグ挑戦を容認していたからというもの。

または、野茂は当初から大リーグ入りを考えていて

国内の他球団と契約できない

任意引退扱いを希望していたという説もある。

日本球界を追われるような形で

大リーグ「ドジャース」と契約した野茂英雄だが、

そこには野茂を同じ移民として大切に扱うラソーダ監督や、

野茂の才能にほれ込んだ

大リーグ屈指の名捕手ピアッツァらがおり、

野茂は精神的にも周囲に支えられ

トルネード投法から繰り出される直球とフォークで

その後、大活躍したことは周知のとおりだ。

また、選手のストライキでファン離れが進んでいた

当時の大リーグそのものを救った男とも言われる。

今日のカクテルは野茂の独特の投球フォーム

「トルネード投法」から

「ブラック・トルネード」というカクテルにしましょう。

Black tornade Cocktail

Recipe

ホワイト・ラム Lemon Hart White 30ml
ブラック・サンブーカ Opal Nera Black Sambuca 30ml
コーディアル・ライム・ジュース Cordial Rime Juice 20ml
イエーガーマイスター Jägermeister 1tsp

ホーセズ・ネック・スタイルにしたライムの皮を用意し

ライムの皮とクラッシュド・アイスをコリンズ・グラスに入れる。

材料を入れてシェークしグラスに注ぎ入れて、ストローを添える。

1997年度のサントリー・カクテル・オブ・ザ・イヤーになった作品です。

作者は梨木美裕樹氏(ラスティー・ネール当時、新潟県三条市) が創作。

創作意図
『自然は美しきものだけではなく時に激しい旋風を巻き起こす…。
雲の底から偉大な力が現れ、 地球上の生命がエネルギーを放つ時。
それは恐ろしくも幻想的なBlack tornade。』

製作意図には竜巻をイメージしたカクテルとあるが

1997年が野茂が大リーグで

大活躍していた時期と重なることから、

後に国民栄誉賞の候補ともなった

野茂英雄を少なからずリスペクトしたカクテルと

考えて良いのではないだろうか。