12月1日のカクテルは、ハンフリー・ボガード
『 Humphrey Bogart 』
Recipe
I.W.Harper. 3/4
Dry Sherry. 1/4
Rime Juice. 1dush
材料をステアしてカクテルグラスに注ぐ。
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1972年、東京神宮前にカウンター9席のみのバーが産声を上げた。
Bar Radio
バー・ラジオのカクテルブックより
著名なデザイナーによるインテリア空間には、
店主の美意識にかなった音楽、グラス、ランプ、ボトル、花が並んだ。
さらに美の世界を引き立てる様なアーティスト、
クリエイターなどの文化人たちが夜毎カウンターを埋め尽くし
やがてそのバーは国内ばかりか、海外でも有名なバーに成長していった。
伝説の「バー・ラジオ」である。
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同じ年、ウディ・アレンが監督・主演したロマンティック・コメディ、
『 ボギー! 俺も男だ 』が、公開された。
映画の原題は「 Play It Again, Sam 」
このタイトルは、映画「カサブランカ」の劇中で
ハンフリー・ボガードの恋人役のイングリット・バーグマンが
ナイトクラブの黒人ピアニストのサムに言うセリフだ。
そう言われてサムが演奏を始める曲が「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」
「 ボギー!俺も男だ 」は カサブランカ の パロディ映画。
アレンが1969年に制作した ブロードウェイ の舞台劇の映画化作品なのだ。
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和田誠さん 自画像
アレンの映画を見た和田誠(イラストレーター)は、
バー・ラジオのカウンターで店主の 尾崎 浩司 に言った。
「ボギーという、カクテルを作ってもらえないか?」
尾崎氏 3rd RADIOにて
東京カレンダーより
尾崎が即興で制作したのがカクテル「 ハンフリー・ボガード 」 なのである。
12月1日は ウディ・アレン が生まれた日。
彼の監督した映画がきっかけでこの世に生まれたカクテルなので
今日のカクテルは「 ハンフリー・ボガード 」にしましょう。
ハンフリー・ボガード
ちなみに、ボガードの誕生日は1月23日のようですね。
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ウディ・アレン
アレンはアカデミ賞にノミネートされても、
授賞式に出席したことは無い。
もちろん受賞した時には、その場に不在となる。
にもかかわらず24回もノミネート(最多)されている。
人気者なのか…。
ただ一度顔を見せたのは、「 9.11 アメリカ同時多発テロ 」の翌年、
犠牲になった人たちへのオマージュ企画があった時だけだ。
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